スペシャルオリンピックス(以下、SO)とは、知的障がいのある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供しているスポーツ組織です。
SOでは、これらのスポーツ活動に参加する知的障がいのある人たちをアスリートと呼び、多くのボランティアやアスリートのファミリーが一緒になって彼らの活動を支えています。
SOが提供する継続的なスポーツ活動は、アスリートたちの健康や体力増進、スキルの向上を促進するだけでなく、多くの人々との交流を通じて、彼らの社会性を育て、ボランティアにとっては知的障がいに対する理解を深める機会となり、心のバリアフリーへとつながっていきます。
はじまり
1969年 故・ケネディ大統領の妹であるユニス・シュライバーが、自宅の庭を解放して始めたサマーデイキャンプがSOのはじまりです。
知的障がいがある人たちにもスポーツを楽しむ機会を提供したい、という彼女の願いを込めたこの運動は、1968年にはジョセフ・P・ケネディ財団の支援を受けて組織化され、全米から全世界へと急速に広がっていきました。
また、SOは、国際オリンピック委員会(IOC)からオリンピックの名称使用を正式に認められている活動でもあるのです。
日本へ、そして愛媛に
日本では1980年に導入され、1994年には国内本部「スペシャルオリンピックス日本(SON)」がSO国際本部の承認を受け発足。
また、2001年5月には、特定非営利活動(NPO)法人の承認を受けることができました。
現在、ほぼ全県に活動が広がり、いろいろな地域でスポーツプログラムが始まってますが、まだまだSOを知っている人は少ないのが現状です。
SOを知らない多くの知的障がいのある人たち、そのファミリー、そしてボランティアをやってみたいという方々に、ぜひこの活動を知っていただきたい、そして一人でも多くの人に参加していただきたいと願っています。
そして愛媛でも2002年2月にスペシャルオリンピックス日本・愛媛として活動を始めており、水泳・スケート・バドミントン・ボウリング・タグラグビーなどのプログラムに取り組んでいます。